「6年間、一緒に過ごしたランドセル。卒業したらどうしよう……」
「自分でリメイクしてみたいけれど、不器用だから失敗しそうで怖いな」
お子さんが小学校を卒業する時期が近づくと、役目を終えたランドセルの行き先に悩む親御さんはとても多いものです。
クローゼットに眠らせておくのはもったいないけれど、いざ自分で作り替えるとなると、ハードルが高く感じてしまいますよね。
でも、安心してください。特別な才能や高価な機械がなくても、今の時代は便利な道具や分かりやすい情報がたくさん揃っています。
この記事では、忙しいお父さん・お母さんでも無理なく取り組める、道具選びの時短術や失敗しないための学習方法をご紹介します。
道具や型紙の準備をスムーズに進める3つの方法

ランドセルリメイクで一番大変なのは、実は「作る作業」そのものよりも、その前の「準備」だと言われています。
何が必要かを調べ、材料を揃えるだけで疲れてしまってはもったいないですよね。
ここでは、準備にかかる時間を大幅に短縮し、すぐに楽しい制作に取り掛かれる賢い方法を見ていきましょう。
方法①:無料の動画配信サービスで作り方や型紙を探す
最近では、インターネット上でプロの職人さんや手芸の得意な方が、リメイクの工程を惜しみなく公開してくれています。
動画は、静止画や文章だけでは伝わりにくい「革の持ち方」や「力の入れ具合」を視覚的に理解できるのが最大のメリットです。
以下のポイントを意識して動画を探してみると、よりスムーズに作業を進められます。
- 「型紙付き」というキーワードで検索する
- ランドセルの革に近い「厚い革」を扱っている動画を選ぶ
YouTubeなどの検索窓に「レザークラフト 型紙付き」や「パスケース 作り方」と入力してみましょう。
概要欄からPDFの型紙を無料でダウンロードできる動画が意外とたくさん見つかるはずです。
また、ランドセルの革は独特の厚みと硬さがあるため、薄い布や柔らかい革の作り方ではなく、しっかりと厚みのある素材を扱っている解説動画を参考にすると、本番で戸惑うことが少なくなりますよ。
方法②:市販の制作キットや便利な型紙を利用して手間を省く
「自分で型紙を印刷して、道具を一つずつ選ぶのは少しハードルが高いかも……」と感じる方には、あらかじめ必要なものがセットになった市販のアイテムをおすすめします。
最近は、初心者の方でも届いたその日から始められるような、至れり尽くせりのキットが充実しています。
ご自身の状況に合わせて、以下のようなツールを検討してみましょう。
ツール①:レザークラフト基本キット
レザークラフトで必要となる針、糸、穴を開ける道具(菱目打ち)などが一通り揃っています。
これから趣味として革細工を長く楽しんでいきたい方におすすめのキットです。
ツール②:レザークラフト型紙
型紙を印刷する手間がなく、いろいろな種類の型紙が手に入ります。
レザークラフトでどんなものが作れるのか知りたい方、アレンジでいろいろ挑戦したい方におすすめの一冊です。
また、レザークラフトを基礎から知りたいという方は、下記の本もおすすめです。
レザークラフト入門編のような一冊で、カラー写真とわかりやすい説明が魅力です。
さらに、型紙も付いてくるため、はじめてレザークラフトに挑戦してみたい方の良い教材になりますよ。
ツール③:練習用裁断済みキット
すでにパーツがカットされており、縫う練習から始められる体験用のセットです。
ランドセルを切る前に、まずは革を縫う感覚を掴んでおきたい方におすすめのキットになります。
方法③:体験型のワークショップや教室に参加してコツを教わる
一人で黙々と作業するよりも、誰かに教わりながら進めたいという方には、プロの指導が受けられるワークショップへの参加が近道です。
道具を自分で揃える必要がなく、手ぶらで参加できる場所も多いため、最も気軽に挑戦できる方法と言えるかもしれません。
力加減や道具の正しい向きなど、その場で直接アドバイスをもらえるので、取り返しのつかない失敗を防ぐことができるのも魅力ですね。
ただし、お住いの近くに体験型のワークショップがない場合もあります。
まずは、「ランドセルリメイク ワークショップ [お住まいの地域名]」で検索してみましょう。
ショッピングモールや地域の交流センターなどで、期間限定のイベントとして開催されていることもありますよ。
初めてのレザークラフトを成功させるための学習ステップ

道具が揃ったら、いきなり本番のランドセルに手を付ける前に、少しだけ「予習」の時間を取ってみましょう。
このひと手間で、完成した時のクオリティが驚くほど変わります。
ここでは、初心者の方がこれだけは押さえておきたい基本の技術と、練習のコツについてお伝えします。
制作に取り掛かる前に知っておきたい基本的な3つの技術
レザークラフトには、布を縫うのとは少し違う、独特のルールがあります。
まずは動画や入門書で、以下の3つのポイントをチェックしてみることをおすすめします。
特に「平縫い」は革細工の基本ですので、動画を繰り返し見て針の動きをイメージしておくと、作業がとてもスムーズになりますよ。
| 基本技術 | 学習のポイント |
|---|---|
| 平縫い(手縫い) | ・2本の針を使って「8の字」を描くように縫う方法。 ・糸の引き締め加減を一定に保つコツを確認する。 |
| コバ処理(断面の仕上げ) | ・革の切り口を磨いてツヤを出す工程。 ・専用の液を塗って磨くだけで見違えるほどプロっぽくなる。 |
| 金具の取り付け | ・キーホルダーの金具やボタン(カシメ)を叩いて固定する方法。 ・真っ直ぐ叩くコツを学ぶ。 |
端切れを使った試作で道具の扱いに慣れておく
大切なランドセルの革は、一度切ってしまうとやり直しが効きません。
そのため、本番前に必ず「試し切り」や「試し縫い」をする時間を設けてみてください。
ランドセルの一部、例えばあまり目立たない裏側の部分や、使わなくなったベルトの端などを少しだけ切り取って、実際に針を通してみましょう。
- 革の「硬さ」を体感する
- 穴を開ける時の音や衝撃を知る
「思ったより力が必要だな」「ここは意外と柔らかいな」といった感覚を掴んでおくだけで、本番での緊張が和らぎます。
また、集合住宅にお住まいの場合などは、穴を開ける時にどれくらいの音が出るかを確認することで、下に敷くゴム板や厚手の雑誌を準備するなどの対策も立てやすくなりますよ。
プロに依頼するか自分で作るかを賢く判断する目安

ここまで自分で作る方法をご紹介してきましたが、「どうしても自分でするのは自信がないけれど、形に残したい」という選択も、もちろん素敵な決断です。
無理をして途中で投げ出してしまうよりも、大切な想い出を確実に形にすることを優先して、プロの力を借りるという道も検討してみましょう。
「自分で作る楽しさ」を重視するのか、それとも「実用性や耐久性」を重視するのかによって、最適な方法は変わってきます。
ご自身とお子さんの希望を照らし合わせながら、以下の表を参考にしてみてください。
| 比較するポイント | 自分でリメイクする(DIY) | プロに依頼する(オーダー) |
|---|---|---|
| 仕上がりの印象 | 手作りの温かみがあり、自分好みの装飾ができる。 | 既製品のような精巧さがあり、長く使っても壊れにくい。 |
| かかる費用 | 道具代や材料費のみ(比較的安価)。 | 職人の技術料が必要(1万円〜が目安)。 |
| 制作期間 | 自分のペースで進められる(数日〜)。 | 依頼してから数ヶ月〜1年ほど待つ場合がある。 |
| 得られる価値 | 作る過程そのものが家族の想い出になる。 | 確かな品質で、大人になっても使える品が手に入る。 |
プロの力を借りるなら、実績や口コミは大切です。
大切なランドセルのリメイクを依頼しても大丈夫か、しっかり確認しましょう。
百貨店取扱実績No1の使い終えたランドセルのリメイク【Askalカバン工房】ランドセルリメイクで新しい想い出の形を楽しみましょう

ランドセルをリメイクすることは、お子さんの6年間の頑張りを、新しい形でお祝いすることでもあります。
最初は「難しそう」と感じていた作業も、動画やキットなどの便利なツールを頼ることで、ぐっと身近なものに変わるはずです。
完璧に作ろうと気負いすぎず、お子さんと一緒に「どんな形にしようか?」と相談する時間そのものを楽しんでみてくださいね。
自分の手で、あるいはプロの助けを借りて、新しく生まれ変わったアイテム。
それは、中学校へと進むお子さんの背中を優しく押してくれる、世界に一つだけのお守りになるはずです。